※今回の『アスリート育成とチームビルディング(6)個人種目にチームは必要か?』は、
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相馬浩隆さん(以下ヒロさん)
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でもこの20年弱、「チームでやるんだ」という事をリーダーがすごく仰っていて、成果にもつながっています。どうやってチームになるのかというと、選手だけじゃ無くてコーチなど関係者も含めたチームなんです。こうなったのには歴史があって、アトランタオリンピックで日本競泳チームは惨敗をして「何で惨敗したのか?」を考えた時に、当時は代表チームの全体練習を殆どやっていなかったんですね。それぞれのスイミングクラブで練習してきて、本番で初めて会ってチーム日本を結成して、「個人種目だからそれでいいんじゃない?」という風にやっていました。
でもそれで惨敗をして、やり方を変えなきゃいけない。その時にリーダーが現れて「これから先日本はメダルを取ることを目標に頑張って行くから、みんなで一緒にやって行くんだ」という方針を示したそうです。合同の練習時間も増やしたし、コーチの指導方法もお互いに指摘し合い改善し合いながら、みんなでメダルを取るということに邁進して行き、今ではメダルをたくさん取る種目になったんですね。
河村甚(以下じん)
そうですよね
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目標を明確にするということが大事ですよね。「メダルを取るんだ」「センターポールに日の丸を上げるんだ」ということを目標にした時に、スイミングクラブごとにやっているだけではメダルに届かない。腹を割ってみんなで手の内を見せ合い、知恵を出し合って行くんだという雰囲気ができたのはリーダーのおかげだと思うんですよね。
じん
凄いことですよね、それって。だって指導者にしても選手にしても周りはみんなライバルで「相手が勝ったら自分は負ける」という状態の個人種目の中で「目標はそこじゃない!」って変えていっちゃったって凄いですよね。
それは結構力強く「みんなでジャパンでメダルをとるんだ!」って大きく旗を掲げて引っ張って行った感じなんですか?
ヒロさん
そうですね。「センターポールに日の丸を」っていうのも、彼らが実際に使った合言葉です。それと同時に、もう少し手前の分かりやすい目標も設定しています。日本代表になるには、少なくとも目指す大会で予選は通過出来るレベルの数字を出していないといけないというラインを引いたんですね。標準記録というものです。
メダルを取るという高い目標も掲げつつ、そのために最低ラインここは必要だという具体的な数字も示してます。そして代表選考の基準も、誰も疑問を挟む余地のないシンプルな基準に直しました。そんな数々の改革をやり遂げて、みんなでメダルを獲得するためのビジョンを共有できるようにしたんですね。
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なるほどね〜。代表選考の基準を明確化したということですね。好みとかじゃ無くて。
尺度が明確であるっていう事はどう頑張ればいいのか一人一人が分かりますからね。そうしたら誰もがそれに向かって頑張ることが出来ますよね。当たり前ですけどどう頑張っていいのか、何を頑張っていいのかが分からないと頑張りようがないですからね。企業の中でもそういう事はすごくあると思うんですけど。スポーツだと「数字が出る」「勝ち負けがある」というところで明確になりやすいと思うんですが、そうなっていなかったものを改めて明確化したわけですね。
ヒロさん
そうですね。選考レースも1回きりです。誰もが認めるエースが、選考レース前の怪我でタイムがでなかったとしても救済はありません。そこは見方によってはデメリットになるかも知れませんが、世界選手権とかオリンピックとかの目指す大会で、その当日に成果を出さないと意味がないわけですから同じことなんですね。
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なるほど、凄いですね。
ヒロさん
話を戻すと、やっぱりみんなが目指すゴールが明確なので、その手前にある余計なものは置いて行かざるを得ない。そういう事を、そこに関わっている人みんなが共有しているという事が強さの秘訣かなと思います。
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凄いですね。「明確なゴールをみんなで共有出来ると強い」って今、日本で色んな企業がチームビルディングを取り入れている中でも「そうしたい」って思っていると思うんですが実際はそう簡単じゃない。スポーツでも一般的にはそうかも知れないですいね。でもその中で競泳はなんでそれが出来たんですかね?
ヒロさん
スポーツ界で言うと、そのきっかけは2つあると言われています。1つは惨敗。「こんなんじゃ、もう世界選手権とか行く必要無いんじゃないの?」くらいに関係者がショックを受けること。もう1つは自国開催。例えば2020年東京で開催されるオリンピック・パラリンピックには自国開催枠で出場できることが多いんですが、注目が集まる中で情けない戦いはできないと関係者が思うこと。どちらも、一種の外圧のような刺激です。
競泳の場合は前者でしょう。だけど、自分たちの危機的な状況をきちんと受け止めて、改善のために実際の行動に出たところが、その組織の強さを物語っているように思いますね。
じん
なるほど。ある意味一人一人が自分ごととしての危機意識を持てるくらいのショックを受けることが変革のキッカケになるという事なんですかね。
ヒロさん
企業であれば、今まさに組織が機能していないがために本当に業績が落ち込んでいるとか、今回の合併で2社がうまくまとまれなかったらもう将来がないとか、そういう危機をみんながキチンと認識して受け止める事が必要なのかも知れないですね。
じん
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ヒロさん
そうですね。
じん
水泳って個人競技だけれどもチームで取り組む形に変わってきたというところに戻りますが、あえて「個人競技にチームビルディングは必要か?」と聞かれたらヒロさん何て答えます?
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必要なところもあるし、あまり必要じゃないところもあると思います。日本代表チームとして戦うのであっても、個の力をあげることに時間を割くことでチームの競技力をあげる手法もあるんだと思いますね。
個人競技種目の場合は。特にプロスポーツの場合は賞金やランキングなど、わかりやすくてモチベーションに直結するような目標が設定できるので、そういった傾向があると思います。
ただ、目指すのがオリンピックやワールドカップのような国の威信をかけた戦いで、選手もそこに大きな価値を感じている場合は、チームビルディングは必要だし有効だと思いますね。間違いなく世界最高峰の競技レベルで、しかもものすごいプレッシャーの中で成果を出していくためには、互いに刺激しあったり、頼りあったりすることが必要なんだと思います。
じん
お金になる競技かどうかも影響するんですかね?
ヒロさん
選手の競技レベルにもよりますが、モチベーションの源泉はたくさんあった方がいいと思うんです。これからトップレベルを目指していく人たちには特に、契約金や賞金、所属できるチームやリーグが変わるとかがモチベーションになりますよね。
アマチュア競技だと賞金みたいなものはあまり期待出来ないわけですから、別のモチベーションの源泉みたいなものがあった方がいいですよね。そのうちの一つがいいライバルに恵まれるとか、苦しい時に助け合うとかといったことなんだと思います。
じん
プロスポーツが個人でも行けちゃうというのは、プロだからこそたくさん見られているという事も影響するんですかね? 例えばテニスのトッププレーヤーなんか見てもあんまりお金のためにやっている感じを受けない。純粋にアスリートとして高みを目指している感じがして、見ている側はその頑張っている姿に心動かされる。何でしょうね。
チームとの関係性の中で自分を高めていく、全体として高まって行く、励まし合うとか応援し合うとかじゃなくて、見ている人からのサポートとか応援から頑張れるというか。
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ヒロさん
いや、あると思いますよ。やっぱり色々な使命を感じると思うんですよ。トップレベルになると大勢の人に応援されて、期待されて、影響を与えて。社会の中で、自分がスポーツで活躍することに意義があるということを感じると思うんですよね。そのレベルになると、自分の理想を追求することとか、周囲の期待に応えるということが十分なモチベーションの源泉になると思います。
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なるほどね。そうじゃないとできない仕事ですよね。
さて、そろそろ終わりの時間が近づいてきましたが、最後に伝えたいメッセージなどはありますか?
ヒロさん
選手にもよく伝えるのですが、成長するためには、自ら目標を設定しそれを達成するための課題を発見してどんどん改善に取り組む、つまり主体性を持つもつとか、自分ごとにすることがモチベーションを上げるし、チーム意識も発揮できるし、あらゆることを頑張れる源泉になるのだと思っています。1回きりの人生だから、自分が思い描くように、自分の理想に少しでも近づくように生きて欲しいんですね。
研修などを通じて、それがうまく相手に伝わればいいなと思っています。「どうありたいか」とか「どうしたいのか」という事を考える時間が増えるともっと人は頑張れると思うんです。
じん
そういうことを考えないということも多いですよね。
スポーツをチームビルディングの観点で見たときにすごく深いものがありますね。「チームビルディング」というもの自体を深めていくキッカケがそこにある気がします。もっとここの理解は深めていきたいという気持ちが湧いてきましたね。
今回は本当にありがとうございました!